未成年者が盗んで運転していた車との事故

 事故を起こさないように注意して運転をしていても、事故に巻き込まれる可能性は誰にでもあります。運転免許を取得して車を運転をするときは、万が一の事故のために法律で自賠責保険の加入が義務になっています。加入しなければ法律によって罰せられることになっています。

 そして自賠責保険の他に、多くの人が任意保険に加入しているため、事故を起こしたり巻き込まれたりしても、被害者にも加害者にも救済措置があるので安心だといえます。しかし未成年が車を盗んで運転し、その車に事故に巻き込まれたときは損害賠償が受けられるのかどうか不安になります。未成年であっても運転免許を取得して自賠責保険に加入していれば、自賠責保険の範囲内で損害賠償を受けることができます。ただ任意保険に加入していても、盗んだ車で事故を起こしたときは損害賠償適用外になります。また、未成年であり、さらに運転免許も持たずに運転して事故を起こしたときは、当然ながら自賠責保険にも人気保険にも加入していませんから、損害賠償を請求することはできません。しかしそんな理不尽な事になると納得できないのは当然ですから、その救済方法として政府により保障事業が行われています。自賠責により損害補償ができない場合は、政府が行う保障事業によって、自賠責に加入していたときに支払われるはずだった金額を上限として損害賠償を請求することができます。

 そのため相手が自賠責に未加入だった場合でも、何の落ち度もない被害者の場合は、損害賠償を請求することができるといえます。また、被害にあったことで損害賠償を請求したいときがありますが、事故をおこした未成年に支払い能力がない場合、弁護士と相談して未成年の保護者を相手に訴える方法もあります。車の事故による被害は、車が壊れただけでなく心身に深い影響を及ぼすことが多いため、長い治療を行わなければならないことがあります。通院や治療費などにかかる経済的な負担も損害賠償で請求することができます。